「うまく育たない」の原因を、
土から切り分ける

去年より育たない。葉が黄色い。水が土に染みない。虫が湧く。——家庭菜園でも畑でも、つまずく場所はだいたい決まっています。そして原因は、たいてい3つくらいに分けられます

このサイトは、その切り分け方と、今日できる手当てを書く場所です。効果をうたう前に、測った数字と、撮った写真を置きます

悩みから探す

いま知りたいことは、だいたいこの4つのどれかです。

いま困っている

今日どうにかしたい。まず原因の切り分けから。

去年より育たない/土に白いカビ/プランターの野菜が育たない/水が染み込まない

やり方を知りたい

手を動かす直前。分量・日数・失敗する条件まで。

古い土の再生/堆肥の作り方/苦土石灰の使い方/太陽熱消毒

→ 古い土を再生する5つの手順

言葉の意味を知りたい

読んだけれど分からない語を、写真と図で

団粒構造/菌根菌/光合成細菌/緑肥/不耕起栽培/輪作年限

どれを選ぶか決めたい

買う直前。比較表と、実際に使った記録で。

土の再生材/培養土の選び方/堆肥の使い分け/土壌改良剤

→ 分析データで培養土の中身を見る


つまずく原因は、だいたい3つ

「土が疲れている」では手が打てません。分けて考えると、やることが決まります。

症状疑う原因確かめ方
播いた直後は出るのに、本葉が出るころ止まる前作の根が分解中で、窒素が足りていないふるいにかけて、白い細根がどれだけ出るか見る
水をやっても葉がしおれる。表面に白い粉肥料分が残って濃くなっている(塩類集積)EC計で測る。1.0 mS/cm を超えていたら要注意
水が染み込まず、表面を流れて縁から出る団粒構造が壊れて、粉のようになっている湿った土を握る。指で押しても崩れなければ黒

3つのうち、どれか1つとは限りません。ただ「どれが主か」が決まれば、次にやることは1つに絞れます。それぞれの手当ては、各記事で手順に落としています。


いま読める記事

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培養土を変えて育てた二十日大根の生育比較

どれを選ぶか決めたい

培養土の中身を、分析データで見る

同じ日に播いた二十日大根の生育比較、ミネラル分析、ESR法による抗酸化力、微生物量、食味アンケート。出典と日付つきで、良い数字だけを抜き出さずに。


これから書く記事

秋の土の写真は、秋にしか撮れません。畑の季節に合わせて順に公開します。

公開時期テーマ
2026年9月プランターの土は処分できるのか|自治体の扱いと、捨てない選択肢
2026年10月土の再生材は何が違うのか|3種類を同じプランターで比べた記録
2026年10月段ボールコンポストが失敗する4つの原因|虫・臭い・分解しない
2026年11月落ち葉で堆肥を作る|積み方・切り返しの回数・完熟の見分け方
2026年12月団粒構造はなぜ壊れるのか|握った土の写真で見る
2027年2月連作障害はなぜ起きるのか|原因を3つに分けて、対策を順番に選ぶ

書いているのは、こういう農園です

このサイトの土の話は、北海道むかわ町穂別の四代目中澤農園から出ています。明治38年、初代が富山県から18歳で開拓民として北海道に入って以来、四代・約120年、同じ土地で作り続けてきた農家です。

この代でやったこと
初代 吉兵衛明治38年、18歳で富山県から入植。長沼町で稲作17町(約17ha)。洪水を機に山あいの穂別へ移り、製炭業のかたわら米作りを再開
二代目 利幸小学校を出た年から農業に従事。昭和20年「4Hクラブ」に加わり、仲間と土壌づくりの研究。昭和55年、圃場が「天皇陛下への献穀米」に選ばれ、皇居にて献上
三代目 由幸国内の米の消費減をいち早く読み、稲作をやめてビニールハウス16棟を建設。メロンを中心とする蔬菜農家へ転換
四代目 和晴平成30年、28歳で事業継承。北海道拓殖短期大学 環境農学科、ニュージーランド留学を経て「四代目中澤農園」としてスタート

このサイトが土の話ばかり書くのは、たまたまではありません。二代目の利幸が昭和20年に加わったのは、土壌づくりの研究会でした。80年前から、この家は土を見てきたということです。

栽培の考え方

四代目の栽培の基礎になっているのは、小祝政明氏が提唱する「バイオロジカルファーミング」——有機農業を科学的に解明しようという考え方です。有機肥料が良くて化学肥料が悪い、という話ではなく、肥料成分・土の性質・作物の特徴・土壌微生物・土壌物理性を合わせて見ます。有機リン系やネオニコチノイド系の農薬に頼らない栽培へ、いま技術改良を進めているところです。

穂別という土地

山に囲まれた盆地地形がもたらす寒暖差と、マグネシウム分の多い「む川」という水源。「ザ・北海道」と言われるような大規模農業のイメージとは違う、山あいの集落です。大規模でないからこそ、まめまめと手をかけられる。

育てているもの
穂別だるまいも/お米(ななつぼし)/かぼちゃ(ダークホース)/中玉とまと/四代目スイカ/ともりん/穂別メロン/唐辛子/とうきび


このサイトの書き方

  • 条件を全部書きます。日付・品種・容器・数量を書かない比較は載せません。
  • 不利な結果も書きます。差が出なかったこと、失敗したことも、そのまま残します。
  • 効果を断定しません。「治る」「防げる」は書きません。測った値と、その出典だけを示します。
  • 他社品も、お金のかからない方法も、同じ基準で紹介します。記事の入口で商品名は出しません。

書いているのは中澤由幸です。上の中澤農園の三代目にあたり、稲作からメロン中心の蔬菜へ農園を転換させました。いま農園は四代目の和晴(息子)が継いでいます。評論ではなく、畑に立ってきた人間が、試したうえで書いています。畑で結果が返ってこない話は書けません。プロフィールはこちら

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