バチルス菌とは|畑での働きと資材の使い方、自分の畑で確かめる方法

資材の売り場で、袋に「バチルス菌配合」と書かれたものをよく見かけるようになりました。土壌改良材、堆肥の発酵促進剤、液体の活性剤。名前は違っても、中身の説明には同じ菌の名前が並びます。ところが、その菌が畑の中で何をしていて、自分の畑に要るのかどうかを落ち着いて説明している文章は、意外なほど見当たりません。売る側の説明か、健康食品の話がほとんどです。

この記事で扱う範囲 ここで書くのは畑と家庭菜園の土の話だけです。腸内環境・サプリメント・健康への効果は扱いません。同じ「バチルス菌」という言葉でも、食べものとして語られる話と、土に入れる資材の話は別のものです。
この記事の結論 バチルス菌は、乾燥や熱に強い「芽胞(がほう)」という休眠の形になれるため、袋に詰めて売りやすい菌です。ただし、袋の中で生きていることと、あなたの畑で働くことは別の話です。働くかどうかは、入れる先の土にエサ(有機物)と住処(団粒・水分)があるかでほぼ決まります。
この記事でわかる3つのこと 1 どんな菌か 枯草菌の仲間で 納豆菌もその一つ 芽胞という殻で休める だから袋に詰めやすい 2 畑で何をするか 有機物の分解と ほかの菌との取り合い に関わるとされる 働くかどうかは土しだい 3 どう確かめるか 自分の畑に 3つの区を並べる 資材/有機物だけ/なし 判断は2作目以降 この記事でわかる3つのこと 1 どんな菌か 枯草菌の仲間で 納豆菌もその一つ 芽胞という殻で休める だから袋に詰めやすい 2 畑で何をするか 有機物の分解と ほかの菌との取り合い に関わるとされる 働くかどうかは土しだい 3 どう確かめるか 自分の畑に 3つの区を並べる 資材/有機物だけ/なし 判断は2作目以降

この記事の色の使い分け ― ■ 緑=そうしたほうがよいこと・うまくいっている状態 / ■ 橙=注意すること・つまずきの原因 / ■ 藍=水と時間に関すること

この記事の目次
  1. バチルス菌とは — 枯草菌の仲間と、芽胞という殻
  2. 土の中でバチルス菌がしていると言われること
  3. 菌を足す前に — エサと住処がない土では増えない
  4. 家庭菜園での使い方 — 分量は説明書、考え方はここで
  5. 自分の畑で確かめる — 3つの区を並べて比べる
  6. 効かないと感じるときに見直すこと
  7. 選ぶときに、袋で見る4か所
  8. よくある質問
  9. まとめ

バチルス菌とは — 枯草菌の仲間と、芽胞という殻

バチルス菌は、バチルス属(Bacillus)という細菌のグループの呼び名です。一種類の菌の名前ではありません。畑の話でいちばんよく出てくるのは枯草菌(こそうきん)で、名前のとおり枯れ草や稲わら、土の中にふつうにいる菌です。納豆をつくる納豆菌は、この枯草菌の一種です。

呼び名どういう菌か畑とのかかわり
バチルス属芽胞をつくる細菌のグループ全体の名前土の中にもともと多くいる
枯草菌バチルス属の代表。枯れ草・わら・土に広くいる資材の菌として使われることが多い
納豆菌枯草菌の一種。煮た大豆でよく増える「納豆で自作」の話題の元(後で詳しく)
そのほかのバチルス属性質はさまざま。食中毒の原因になる種類もある「バチルス」だから安心、とは言えない

このグループの最大の特徴が、芽胞(がほう)です。暮らしにくい状況になると、菌は自分の中に硬い殻をつくり、その中で眠ります。乾燥にも熱にも強く、条件が戻ると目を覚まして、また増え始めます。

芽胞という「休眠の殻」— 眠って、また起きる 1. 増える 水とエサがあれば 分裂して増える 2. 苦しくなる 乾燥・高温・ エサ切れで 暮らしにくくなる 3. 芽胞で眠る 硬い殻の中で休む。 乾燥にも熱にも強い 袋の中はこの状態 4. 目を覚ます 水分とエサが 戻ると殻を出て、 また増え始める 資材にしやすいのは、3の状態で長く保存できるからです。 芽胞という「休眠の殻」— 眠って、また起きる 1. 増える 水とエサがあれば 分裂して増える 2. 苦しくなる 乾燥・高温・ エサ切れで 暮らしにくくなる 3. 芽胞で眠る 硬い殻の中で休む。 乾燥にも熱にも強い 袋の中はこの状態 4. 目を覚ます 水分とエサが 戻ると殻を出て、 また増え始める 資材にしやすいのは、 3の状態で長く保存できるからです。

芽胞は「強い菌」の印ではなく、「眠って待てる菌」の印です。眠ったまま土に入っても、目を覚ます条件がなければ、そのまま眠り続けます。

芽胞があることでよいこと勘違いしやすいこと
保存粉や粒にして常温で置いておける保存がきく=いつまでも使える、ではない。使用期限は袋で確かめる
土に入れたとき乾いた土でもすぐには死なない死なない=働いている、ではない。眠ったままのこともある
ほかの資材との組み合わせぼかしや堆肥に混ぜ込みやすい混ぜれば必ずその菌が主役になる、とは限らない
「生きて届く」と「働く」は別の話 芽胞のおかげで、袋の中の菌は生きたまま畑に届きます。ただ、土に入ってから目を覚まし、増え、何かをするかどうかは、その土の水分・温度・エサしだいです。袋の表示が保証しているのは、ふつう前半までです。

下の動画(音声つき・約2分)では、袋の中で眠っている菌が、どんな土なら目を覚まして増えるのか、そして自分の畑で役に立っているかを3つの区で確かめる方法までを、絵で順に見ていきます。

【音声つき・約2分・字幕あり】眠って届く菌が、どんな土なら目を覚ますか。確かめ方まで

土の中でバチルス菌がしていると言われること

バチルス菌の働きとして資材の説明によく書かれているのは、大きく3つです。どれも研究の対象になっている働きですが、試験の条件と、家庭菜園の条件は違います。表の右の列は、家庭菜園で読むときの注意です。

土の中でしているとされる、3つのこと 1 有機物を分解する 酵素を出して、落ち葉や 米ぬかを細かくしていく 2 場所とエサの取り合い 先に場所を占めて、ほかの 菌が増える余地を減らす 3 根のまわりに住む 根の近くで暮らし、根の まわりの環境に関わる どれも、エサと水分がある土での話です 土の中でしているとされる、 3つのこと 1 有機物を分解する 酵素を出して、落ち葉や 米ぬかを細かくしていく 2 場所とエサの取り合い 先に場所を占めて、ほかの 菌が増える余地を減らす 3 根のまわりに住む 根の近くで暮らし、根の まわりの環境に関わる どれも、エサと水分がある土での話です
働き言われていること家庭菜園で読むときは
有機物の分解酵素を出して、でんぷん・たんぱく質などを分解する分解する材料(有機物)が土にあることが前提
取り合い場所とエサを先に占めて、ほかの菌が増えにくくなる土にはもともと膨大な数の菌がいる。足した分が勝ち続けるとは限らない
根のまわり根の近くに住み、根のまわりの環境に関わる作物・土・時期で結果が変わる。1作では判断しにくい

「病気に効く」と書けるのは、農薬として登録されたものだけ

バチルス属の菌には、農薬として登録されているものもあります。枯草菌を有効成分とする微生物の殺菌剤や、BT剤と呼ばれる殺虫剤(これもバチルス属の菌を使ったもの)です。一方、土壌改良材や肥料として売られている「バチルス菌入り」の資材は、農薬の登録がなければ、病気や害虫を防ぐ効果をうたって売ることができません(農薬取締法)。袋のどこを見ればよいかは、次の表のとおりです。

農薬として登録された微生物資材土壌改良材・肥料・活性剤
袋の目印「農林水産省登録 第〇〇号」の表示登録番号の表示はない
書いてよいこと登録された作物・病害虫に対する効果土や生育についての説明。病害虫の防除効果は書けない
使い方の決まりラベルに書かれた作物・時期・回数・量を守る説明書の使い方に従う
家庭菜園での読み方ラベルに載っていない作物・病気には使わない「病気が出なくなる」と受け取らない
「病気が減った」という感想をどう読むか 資材を入れた年に病気が少なかった、という話はよく聞きます。ただ、病気の出方は天気・作物・前の年の作付けで大きく変わります。同じ年に、同じ条件で、入れなかった場所と比べていなければ、資材のおかげかどうかは分かりません。

菌を足す前に — エサと住処がない土では増えない

微生物資材の話は、つい「どの菌を入れるか」に目が行きます。けれど土の中の菌は、入れた量ではなく、その土が養える量までしか増えません。エサになる有機物がなく、住処になる隙間(団粒)がなく、乾ききった土に菌だけ足しても、目を覚ます理由がないのです。

同じ菌を入れても、土によってその後が違う エサも住処もない土 締まって隙間が少ない・有機物が乏しい 芽胞のまま目を覚まさず、 しだいに減っていく エサと住処がある土 エサ = 刈り草・堆肥・米ぬか 目を覚まして、団粒の隙間で増える 水分は湿り気程度。水浸しは嫌う 同じ菌を入れても、土によってその後が違う エサも住処もない土 締まって隙間が少ない・有機物が乏しい 芽胞のまま目を覚まさず、 しだいに減っていく エサと住処がある土 エサ = 刈り草・堆肥・米ぬか 目を覚まして、団粒の隙間で増える 水分は湿り気程度。水浸しは嫌う
菌に必要なもの足りないと整えるには
エサ(有機物)目を覚ましても増えられない刈り草・落ち葉・堆肥・米ぬかを入れる、または表面に敷く
住処(隙間)空気が入らず、暮らせる場所が少ない団粒をつくる。踏み固めない、耕しすぎない
水分乾けば休み、水浸しなら空気が足りない湿り気を保つ。敷き草で乾きを防ぐ
温度冷たい土では動きが鈍い春の早い時期や晩秋は、動き出すまで時間がかかると考える
順番を間違えなければ、資材は「上乗せ」になる エサと住処がある土なら、もともといる菌もよく働きます。菌の資材は、その上に足す「上乗せ」として考えると、期待しすぎず、がっかりもしません。逆に、有機物をまったく入れていない畑で最初に買うものとしては、順番が逆です。

家庭菜園での使い方 — 分量は説明書、考え方はここで

バチルス菌の資材は、製品によって菌の種類も濃さも、使う量もまったく違います。分量と回数は、必ずその製品の説明書に従ってください。ここでは、どの製品にも共通する「いつ、何と一緒に入れるか」の考え方だけを整理します。

入れ方ねらい気をつけること
土づくりのときに混ぜる植え付け前の土に、有機物と一緒に入れる有機物とセットで。菌だけ入れない
堆肥・ぼかしづくりに加える分解を進める種菌として使うもともと材料にいる菌も働く。入れなくても発酵は進む(作り方はぼかし肥料の作り方)
水に溶かして株元へ生育中に根のまわりへ届ける乾いた土には、先に水をまいてから
農薬登録のある製品を散布ラベルにある病害への予防登録の作物・時期・回数を守る。ほかの殺菌剤との混用はラベルを確認
入れるなら、このタイミングで 植え付けの2〜3週間前 1. 土づくり 有機物 + 資材 有機物と一緒に混ぜ、 土になじむ時間をとる 植え付け〜生育中 2. 株元へ 乾いていたら、先に 水をまいてから入れる 収穫のあと 3. 次の作に備える 残った根や刈り草と 一緒に入れておく どのタイミングでも、分量は製品の説明書どおりに 入れるなら、このタイミングで 植え付けの2〜3週間前 1. 土づくり 有機物 + 資材 有機物と一緒に混ぜ、 土になじむ時間をとる 植え付け〜生育中 2. 株元へ 乾いていたら、先に 水をまいてから入れる 収穫のあと 3. 次の作に備える 残った根や刈り草と 一緒に入れておく どのタイミングでも、 分量は製品の説明書どおりに
土が冷たい時期は、動き出すまで待つ 菌は温度が低いと動きが鈍くなります。春先や晩秋に入れた場合、入れてすぐに変化が見えなくて当たり前です。判断を急がず、地温が上がってからの様子で見てください。

納豆で「自家製バチルス液」をつくる話について

納豆菌は枯草菌の一種なので、「納豆を水に溶かして増やし、畑にまく」というやり方が紹介されることがあります。材料費はほとんどかかりません。ただし、市販の資材と比べると、確かめられないことがいくつもあります。

市販の資材納豆からの自作
菌の種類表示されている増えたのが納豆菌だけかは分からない
菌の量製品ごとに管理されている分からない。毎回ちがう
ほかの菌の混入製造工程で管理されている容器・水・空気から入る。腐敗することもある
費用かかるほとんどかからない
確かめ方どちらも、3つの区を並べて比べるしかない
自作するなら、においで止める 自作の液が腐ったようなにおい、どぶのようなにおいになったら、畑に入れずに処分してください。目的の菌ではなく、ほかの菌が増えているかもしれません。食品を扱う台所で作るのも避けたほうが安心です。

自分の畑で確かめる — 3つの区を並べて比べる

資材が自分の畑で役に立っているかどうかは、入れた場所と入れなかった場所を、同じ年・同じ条件で並べる以外に知る方法がありません。そのとき大事なのが、「何もしない区」だけでなく「同じ量の有機物だけを入れた区」を置くことです。資材の多くは有機物と一緒に入れるので、差が出ても、それが菌のおかげなのか有機物のおかげなのか、これがないと分からないからです。

3つの区を並べる — 比べる相手がいて、はじめて分かる A区 有機物 + 菌の資材 資材を試す区 B区 同じ量の有機物だけ いちばん大事な比べ相手 C区 何もしない 土そのものの力 A と B の差 = 菌の資材の分 / B と C の差 = 有機物の分 棒の高さは考え方を示す図で、実測値ではありません 3つの区を並べる — 比べる相手がいて、 はじめて分かる A区 有機物 + 菌の資材 資材を試す区 B区 同じ量の有機物だけ いちばん大事な比べ相手 C区 何もしない 土そのものの力 A と B の差 = 菌の資材の分 / B と C の差 = 有機物の分 棒の高さは考え方を示す図で、 実測値ではありません
そろえるもの見るもの記録のしかた
作物と品種、植えた日生育のそろい方、葉の色同じ日に、同じ角度で写真を撮る
有機物の種類と量(A と B)収穫量(重さ・本数)区ごとに量って書いておく
水やりと日当たり病気や傷みの出た株の数出始めた日と株の数
区の間の通路土の手ざわり(握って崩れ方)作の前後で同じやり方で見る
判断は2作目以降に 1作だけでは、天気や植えた位置のわずかな違いで差が出たり消えたりします。同じ並べ方で2作、できれば場所を入れ替えてもう1作。それで同じ向きの差が出続けるなら、自分の畑での答えと考えてよいでしょう。

効かないと感じるときに見直すこと

効かないと感じたら、この5つを見直す 1 エサがない 有機物を 入れていない 2 水分が合わない 乾けば休み、 水浸しなら息苦しい 3 土が冷たい 動き出すまで 時間がかかる 4 保管と期限 暑い場所に置いた・ 期限が切れている 5 ? 期待がずれている 資材の働きと、 求めることが違う 効かないと感じたら、 この5つを見直す 1 エサがない 有機物を 入れていない 2 水分が合わない 乾けば休み、 水浸しなら息苦しい 3 土が冷たい 動き出すまで 時間がかかる 4 保管と期限 暑い場所に置いた・ 期限が切れている 5 ? 期待がずれている 資材の働きと、 求めることが違う
原因確かめ方次にすること
エサがないここ1年、有機物を入れたか刈り草・落ち葉・堆肥を先に入れる
水分が合わない雨の翌日に水が溜まるか、すぐ乾くか敷き草で乾きを防ぐ/水はけを先に直す
土が冷たい入れた時期地温が上がってからの様子で判断する
保管と期限袋の使用期限・保管場所直射日光と高温を避けて保管。開けたら早めに使う
期待がずれている袋に何ができると書いてあるか病気の予防を求めるなら、農薬登録のある製品のラベルを確認する

選ぶときに、袋で見る4か所

「バチルス菌入り」という言葉だけで選ぶと、比べようがありません。袋の裏で、少なくとも次の4か所は確かめてください。

袋の裏で、この4か所を見る 何として売るか 農薬の登録番号が あるか、 土壌改良材・肥料・ 活性剤か 菌の名前 「バチルス属」の どの菌か 書いていなければ 比べようがない 使い方と量 どの作物に、 いつ、どれだけ 自分の畑の広さで 使い切れる量か 保管と期限 置き場所の条件と 使用期限 開けたあと いつまでに使うか 袋の裏で、この4か所を見る 何として売るか 農薬の登録番号が あるか、 土壌改良材・肥料・ 活性剤か 菌の名前 「バチルス属」の どの菌か 書いていなければ 比べようがない 使い方と量 どの作物に、 いつ、どれだけ 自分の畑の広さで 使い切れる量か 保管と期限 置き場所の条件と 使用期限 開けたあと いつまでに使うか
迷ったら、少量から 家庭菜園では、大袋を買っても使い切る前に期限が来がちです。まず小さい袋で、3つの区のうちA区の分だけ試してください。自分の畑で差が出ることを確かめてから量を増やしても、遅くはありません。

よくある質問

バチルス菌と納豆菌は同じものですか

同じではありません。バチルス菌はバチルス属という細菌のグループ全体の呼び名で、納豆菌はその中の枯草菌の一種です。資材の「バチルス菌」が納豆菌のことだとは限らないので、どの菌が入っているかは袋の表示で確かめてください。

バチルス菌の資材は、農薬や化学肥料と一緒に使えますか

製品によって違うので、説明書やラベルの注意書きに従ってください。一般に、殺菌剤は菌の資材の菌そのものを減らすおそれがあるため、同時に使えるかどうかは必ず確認が必要です。農薬として登録された微生物資材は、混ぜて使えるものがラベルに書かれています。

バチルス菌を入れれば、病気は出なくなりますか

出なくなるとは書けません。病気の予防をうたえるのは農薬として登録された製品だけで、それもラベルに書かれた作物と病気の範囲に限られます。病気が出やすい畑では、輪作・水はけ・風通しといった基本が先です。輪作の組み方は連作障害とはにまとめています。

効果はどれくらいで分かりますか

1作だけでは判断しにくいです。天気や植えた位置の違いで差が出たり消えたりするためです。資材あり・同じ量の有機物だけ・何もしないの3つの区を並べ、2作目以降に同じ向きの差が続くかどうかで判断してください。

まとめ

どんな菌かバチルス属の細菌。代表は枯草菌で、納豆菌もその一種
資材にしやすい理由芽胞という休眠の殻で、乾燥や熱に耐えて保存できる
畑でのこと有機物の分解、ほかの菌との取り合い。働くかどうかはエサと住処しだい
病気への効果うたえるのは農薬登録のある製品だけ。ラベルの範囲で使う
使い方有機物とセットで。分量は説明書どおりに
確かめ方資材あり・有機物だけ・なしの3区を並べ、2作目以降に判断する

袋の中の菌が畑で働けるかどうかは、菌の強さより、入れる先の土がどれだけ菌を養えるかで決まります。エサと住処を整えることは、資材を使っても使わなくても無駄になりません。そのうえで上乗せを試すなら、並べて比べて、自分の畑の答えを自分で出してください。

土の中の菌は、測ると違いが見える

菌を養える土かどうかは、見た目だけでは分かりません。うちで使っている培養土と市販の培養土について、土の中の微生物の量を分析に出して比べたところ、糸状菌の数に差が出ました。その報告書を含む分析結果と栽培記録を、良かった数字も伸びなかった数字もそのまま公開しています。

→ 土の微生物量を含む分析データを見る

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この記事を書いた人

中澤 由幸(なかざわ よしゆき)

能源有限会社/北海道勇払郡むかわ町穂別

明治38年から四代続く中澤農園の三代目。稲作からメロン中心の蔬菜へ農園を転換させ、いまは四代目の和晴(息子)が農園を継いでいます。生体システム実践研究会の会員として、一部の作物で生体エネルギー技術を用いた栽培を実践。収穫物は日本食品分析センター、デザイナーフーズ株式会社に出して測っています。記事の内容は、すべて自分の畑と手で確かめた範囲で書いています。

→ プロフィールと、書き方の方針